○一は全・全は一●

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株式投資の始め方

株式投資をしていると言う話をすると、投資を始めようか迷っているが、どう始めたらいいか分からない、勉強をしっかりしてから始めたいと言う方に良く出会います。

 
実は株式投資を始める方法はとっても簡単です。
何もわからなくてもいいから、とにかく1つ買ってみましょう。
普段使ってる商品を作っている会社でもいいし、たまたまCMで見た会社でもいいです。とにかく買ってみる事が大切です。
 
株の勉強に免許皆伝はありません。時代によって注目される企業も変われば、マクロ経済の状況も刻一刻と変わっています。投資を始めたらやめるまでずっと勉強は続きます。しっかり勉強をしてから始めようなどと言っていたら、いつまでたっても始めることはできません。なのでまずは買ってみる。勉強はその後でいくらでもする機会があります。また自分が頑張って稼いだお金で買った銘柄の値動きや決算情報について調べる方が圧倒的に勉強に身が入ります。
 
投資の勉強というと経済や金融の勉強を思い浮かべる方が多いようですが、実際に投資をするに当たってもっと大事なのは心の勉強です。ここでいう心の勉強とは一般的に言われる心理学ではなく(一般的な心理学も知っていて損はないと思いますが)、自分自身の心がどういう場面でどう動くのかを知るということです。
 
投資をやっていない人でも、”損切り”という言葉は聞いたことがあるかと思います。投資をするに当たっては最も大事だと言っても過言ではないルールです。しかし現実には損切りができずに株で大きく損をしてしまう人が多くいます。
損切りができなかった人たちも、おそらくそのほとんどは損切りのルールを設けていたし、その大切さも認識していたと思います。しかし実際にやってみるとそんなに簡単ではありません。損切りラインに達しそうなると”今日は市場がパニックになっているだけで、明日になれば回復しているはずだ。”という悪魔のささやきが脳裏で響きます。そして必死にネットやテレビでそのささやきを応援してくれる情報を探すようになります。
自分はそうならないだろうと思うかもしれませんが、実際に多くの人が損切りをできずに大損をしているというのが事実です。株価が変動する様々な局面で自分の心がどう反応するのか、それを知るにはやってみるほかありません。この面から見ても株の勉強は買ってみるところからスタートするのです。
 
予備知識もなく株を買って、損をしたらどうするんだという人がいますが、最初のうちの損失は勉強料だと思ってください。勉強料というのは自分自身への投資です。後から振り返れば、この最初の投資こそが生涯における最高の投資の一つだったと気づくはずです。