○一は全・全は一●

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下落は儲けのチャンス!

相場の動きが大きくて、楽しい1日でした。
 

日経平均は続落、一時300円超安に・・・。

今日のマーケット関連ニュースのタイトルはだいたいこれに近いものだと思います。さて、投資をしている方は本日の相場で利益がでましたか?
 
日経平均が下がっているのに、利益なんて・・・」と思うかもしれませんが、実は下落は儲けのチャンスです。歴史的に「マーケットは緩やかに上昇し、急激に下げる」という事が知られています。下げ相場の方が短期間の変動幅が大きく、儲けるチャンスなのです。どれぐらい早いかというと、上昇の3倍のスピードとよく言われています。
 
世の中には様々な投資方があり、複数の投資方を活用することについて僕は賛成です。今回は、トレンドフォローによる現在の相場の料理法について考えてみたいと思います。
 
トレンドフォロー戦略においては大局的に相場を見る事が重要です。
2012年秋頃から大きな上昇を始めました。
2013年の6月に大きな下落を迎えましたが、そこから成長の角度を緩めて2015年の5月まで上昇をしました。
そこから短い横ばい期間を経て、2015年の8月から明確に下落相場に切り替わっています。
 
ここ数か月の日経平均は昨年の12月1日を起点とする下向きのトレンドラインに沿って下落しています。先週の上昇で下降のトレンドラインに近づき、昨日今日と跳ね返されています。同様のトレンドはTOPIXJASDAQでも確認できます。
 
投資関連のニュース、アナリストの発言、個人投資家のブログなどを見るとすでに強気転換をしている方もいますが、トレンドフォローの観点から言えば、まだ下降トレンドは続いています。金融政策や経済活動に大きなプラスのサプライズがない限りトレンドは変わらないのではないでしょうか。
 
下降トレンドのマーケットの中でもわずかに上昇をする銘柄がありますが、僕ならばここで手は出しません。それよりも、ここは素直に空売りを行った方が勝率が高いと思います。注意点としては、取引量が多くて日経平均に近しい動きをする銘柄に絞って空売りをすることだと思います。
 
時々、空売りは怖いという方に出会いますが、世間では空売りのリスクを過大宣伝しすぎていると思います。連日ストップ高になってしまうような取引量の少ない銘柄を対象に信用取引を行うのは確かに危険ですが、よっぽどのことがない限りトヨタや日立などの株を損切りできないなんてことはありません。損切りさえ着実に実行できれば、空売りが通常の株売買に比べて特別危険ということはありません。(裏を返すと、損切りができない人にはとても危険です。)
 
それでもどうしても信用取引は怖いようでしたら、最近は便利なもので【日経インバース(1571)】というものも売っています。これは日経平均株価と連動して動くように組まれたETFで、日経平均株価が上昇すると下落し、日経平均が下落すると上昇する商品です。これならば通常の株売買と変わりませんので、気軽に手が出せるのではないでしょうか。
 
 
僕は株を始めた頃、「休むも相場」という格言を信じて下落相場の時にはマーケットから離れていました。今考えると実にもったいないことをしたと思います。マーケットは上昇でも下落でも料理の仕方さえ間違えなければ、利益を得られるチャンスです。下落トレンドが明確に現れているこの相場を楽しみながら、儲けましょう!
 
 
P.S.
「休むも相場」という格言は今でも大切にしています。ただし、休むタイミングは取引が思うようにいかない時やトレードのリズムが崩れた時などです。外部要因に起因するのではなく、自分自身の精神が乱れた時に心を整えるために適度に休みを入れることが大切です。