乱高下する日経平均 どこを見ればいい?
本日の日経平均は少し反発して、16,852.35円で引けました。
昨日と一昨日の記事で日本株は現在、下降トレンドにあると書きました。これについてもう少し詳しく書いてみたいと思います。
トレンドは昨年12月1日を起点にスタートしており、12月18日、12月30日、2016年2月1日にトレンドラインを試しに行って、跳ね返されています。直近では3月7日にトレンドラインに近づき、それまでと同じように跳ね返されました。
本日の反発で、改めてトレンドラインにタッチをしていますが、まだトレンドラインを上に突き破っているわけではなく、明日のマーケットがどうなるかが見ものです。トレンドフォローの戦略から言うと、もし明日の日経平均株価がトレンドラインを突き抜けずに跳ね返された場合、空売りもしくはインバース購入を実施するいいタイミングとなります。
ただ気になるのはドル円の動きです。
2013年の8月を起点とする長期のドル円レートのトレンドを見ると、ずっと円安ドル高の方向に進んできました。2014年10月末の黒田バズーカにより、急激に円安が進みましたが、年明けからの円高進行で今はトレンドラインに近づいています。
トレンドから見た時に、ドル円レートの勝負どころは1ドル=12.6円前後になるのではないかと思います。
日本株はドル円レートと密接につながって価格形成をしていますので、もしこれ以上円高が進まないようならば株価が暴落する可能性は低くなると思います。
明日から来週にかけては、マーケットの値動きがトレンドの変調を示すかどうかに注意するとともに、ファンダメンタルに関するニュースの中で、トレンドを変えてしまうようなものがないか、注意深く情報収集をするといいと思います。