ドル円が110円台へ
波あらばトレードあり、トレードあらば儲けあり。
本日最大のニュースは何と言っても、ドル/円レートがトレンドを破り、一時110円台へ突入したことでしょう。
早朝のFOMCにて、年内の利上げペースの予想が2回へと変更されたという発表がありました。これは市場にとってサプライズでした。米国の利上げが遠のいた事を受けて、市場は円高・ドル安に動いたにもかかわらず、午前の日経平均株価は17,107円で寄り付き、終始堅調な動きをしていました。これを見て、投資家も112円台後半のドル/円レートには慣れてきたのかなと思いましたが、結果は大ハズレでした。
そしてそれ以上に大きな衝撃だったのは、ドル/円が2013年の夏から守ってきたトレンドラインを割ったことです。15時前の時点でトレンドを破って111円台に突入し、21時2分に110.63をつけています。トレンドの転換点である113.3円付近を抜けてしまうと、110円までほとんど抵抗となるようなポイントがないため、朝起きて見たら110付近をうろうろしている可能性もあると思います。
つい3日前に日経平均は中期の下降トレンドを上に突き抜けて上昇トレンドへ転換したかと思われましたが、ここでドル/円が大きく動いてしまったことにより、下降トレンドに逆戻りする可能性も大いにあり得ると思います。テクニカル指標の中でも、海外投資家による売りが細ったかと思った矢先、本日発表された最新のデータでは売越しが1兆1932億円と去年の8月以来、最多となりました。
個別株の動きはまちまちでしたが、もしみなさんが投資可能資金の中で株式に投じるお金を50%以下に抑えていたのであれば、大きな痛手には成っていないかと思います。
先が読みづらいマーケットですが、この文章を書いているこの瞬間のドル/円が111.3円前後で推移している点を考えると少なくとも明日の日本マーケットはパッとしない動きになると思います。
本日の引け前に持ち株の大部分を利食いし、残った分と対応させてインバースを買いました。上がっても下がってもいい体勢でとりあえず明日は様子見をしたいと思います。ベア相場に戻った可能性が高いとは思いつつも、確証が持てません。
無理に来週の相場を予想せず、トレンド掴んでから乗りたいと思います。