小休止を挟むべきとき
本日の動きは意外でした。
日経平均は前日比+0.46%の15,821円、TOPIXは前日比+1.18%の1,287ポイントで引けました。
前場はおとなしく、後場に急激に上がった後、引けの直前に垂れたというどくどくな動きが印象的でした。また、マザーズ指数が前日比+4.76%というのも目を引く動きです。
昨日は米国株も一時調整に入っていましたので、本日は日本株も弱い動きをするかと思いましたが、予想外の上昇でした。値動きだけならばまだそんなもんかと冷めた態度で見ることができましたが、本日の動きで最も気になったのは出来高の回復です。高い水準に戻ったというわけではありませんが、東証一部で売買代金が2兆5000億を超えるのは実に一ヶ月ぶりです。
この動きの背景にはいくつかの可能性が考えられます。
①海外投資家の売りが一巡して、売りの圧力よりも買いの圧力が強くなってきた
②GPIFの買い支えに便乗するようになった投資主体がいる
③原油価格が多少持ち直しているため、中東からの売りが減った
④相場の下落途中の一時調整である
上記のどのケースに当たるのかは現在まだわかりません。来週以降の株価の動きもとても読みづらくなりました。ただはっきりしていることは、日経平均は短期のダウントレンドのラインを上抜き、同時にショートポジションを張っていた銘柄のいくつかが利確すべきルールに引っかかったということです。
そのため、本日はいくつかのポジションを手仕舞いし、現金保有率を高めました。
月曜にはもしかしたら他のポジションも反対売買して、ノーポジションになるかも知れません。
基本的な見方として、ダウントレンドはまだ続いていると思っていますが、その確率は昨日よりも下がったと思います。しばらく横ばいのボックス相場になる可能性もあります。ダウントレンドが続くのか、ボックス相場になるのかによって投資戦略は全く変わりますので、マーケットの方向性を見極めるまでポジションを絞りたいと思います。
本日、利確したポジションはもしかしたら月曜になったらさらに利益を乗せていたかも知れません。しかしそれでも、勝率が十分ではないと思う勝負をする必要はありません。引き続きダウントレンドならば手仕舞ったポジションに再度エントリーすればいいだけのことです。
一回手仕舞った分、例えば3000円で手仕舞ったショートポジションを2800円で再度空売りするケースも多く出てきますが、この差額は保険料もしくは経費だと考えて下さい。以前の記事でも書きましたが、損切りは保険みたいなものです。それは儲けるという積極的な観点というよりも、資産を大きな損失から守る防御です。利確も理屈は同じです。勝率が十分でないと判断されるときは勝負をしない。
次のチャンスは必ずきます。
まずは月曜日の動きに注目です。