○一は全・全は一●

マーケット分析、投資手法の紹介記事がメインです。投資に関する意見や質問はお気軽にコメントください。ブログ紹介:http://skoumei.hatenablog.com/entry/2016/04/30/173822

最後に・・・失敗の中から真理を探す

Contents

  1. 投資は失敗の連続
  2. 失敗との付き合い方1つでその後が大きく変わる
  3. マーケットを精進の場として捉えよう

 

前記事まで具体的な投資手法を書いてきましたが,ブログ紹介の最後の記事として,少し視野を広げて投資というものについて僕なりの考えを書いて見たいと思います.

 

 1.投資は失敗の連続

かつて,ウォール街のグレートベアと呼ばれた伝説の相場師がいました.彼の名はジェシー・ローリストン・リバモアです.

後世にも語り継がれる伝説的な投機家は生涯に4度の破産を経験しています.最後はうつ病となり,自殺をしてしまいましたが死に際して残した遺産は500万ドルだと言われています.少し違った角度から見れば,彼は人生で4度の破産から立ち直っているとも言えるわけです.

 

ここまでダイナミックな失敗は稀ですが,投資は失敗の連続です.伝説的な投資家として知られるウォーレン・バフェットジョージ・ソロスですら失敗と修正を繰り返しながら巨万の富を築いているのです.

 

彼らのような才能と経験を持たない一般投資家は数え切れないほど多くの失敗を経験することになるでしょう.

マーケットと向き合う時,これは避けられない事実です.

 

2.失敗との付き合い方1つでその後が大きく変わる

数多くの失敗と向き合いながらも,それでも前に進まなければいけないのは投資に限ったことではありません.極論すれば人生そのものが失敗と修正の繰り返しだと思います.

 

営業成績が上がらなかった時,現実逃避をして言い訳を考えるのも1つの道なら,失敗の原因を追究して営業手法を変えてみるのも1つの道です.

研究成果が上がらなかった時,研究テーマが悪いと途中で投げ出すのも1つの道なら,うまくいかない方法を1つ発見したと捉えて次のチャレンジをするのも1つの道です.

趣味で始めた楽器が思うように上達しない時,趣味だからこれぐらいでいいやと思うのも1つの道ならば,日々記録をとって細かい修正を少しずつ加えるのも1つの道です.

 

仕事にせよ,プライベートにせよ失敗はいつも目の前に現れます.失敗が重なって心が弱った時,人が問われます.

どんなことであれ,失敗との付き合い方1つでその後の人生が大きく変わります.失敗は辛く,苦しいものです.誰だって好き好んで失敗をする人はいません.それでも人生に失敗はつきもので,どんなに逃げても逃げきることはできないものです.

ならば逃げることをさっさと諦めて,できるだけ早く失敗との付き合い方を学ぶことが合理的な選択です.

 

多くの失敗を経験して,その中から次に進むべき道を見つける.

自分が思い描いた人生を送るために,この姿勢を身につける鍛錬の場が必要なのです.

 

3.マーケットを精進の場として捉えよう

失敗との付き合い方を学ぶのに,マーケットは最適な場所だと思います.

 

投資は失敗の連続です.マーケットに向き合うと嫌になる程,失敗をする機会がたくさんあります.

加えてマーケットはフィードバックが早いです.短ければ数日で自分の判断が正しかったのか,間違っていたのかがわかります.

さらに,マーケットは成功か失敗かをこの上ないほど明確な基準で教えてくれます.トレードの結果が儲かったのかどうか,そこに言い訳が入り込む余地はありません.

 

 

もちろん投資をする以上,自分の資産を増やす事が最大の目的です.たとえ資産が減ってもお金以上に得るものがあるからよしとしよう,などどと言う気は全くありません.マーケットでの失敗はそのまま自分に跳ね返ってきます.言い逃れも強がりも虚しいだけです.

 

ただ,投資をして得られるものをお金だけに絞るのは勿体無いと思うのです.

投資経験を積めば積むほど,投資というのはIQ以上にEQが大事という事を実感します.

 

調子に乗れば足元をすくわれ,うじうじ悩んで行動をしなければチャンスを逃す.そんな当たり前の事実を資産の増減をもって明確に教えてくれます.

「失意泰然,得意淡然」の大切さが身に沁みてわかるようになります.

 

マーケットは精進の場です.

数百数千という失敗を繰り返しながら,自分にとっての真理を1つずつ見つけていく場なのだと思います.

 

自らが精進する気持ちでマーケットに向き合った時,きっと想像していた以上に多くのものを得る事ができます.