プライマリートレンドが見えたら,次はトレードのタイミング
今年の1/3が過ぎたこのタイミングで,前回の記事ではマーケットのプライマリートレンドを確認しました.
要約をすると,2013年からスタートした長期の上昇トレンドが破られてしまいました.加えてファン理論やヘッド&ショルダーなど,トレンド転換を示すパターンが複数現れており,ベアマーケットへと突入していく可能性が高いと思われます.
前回の記事にも乗せましたが,週足の日経平均株価を改めて見てみましょう.
一般に,ヘッド&ショルダーのパターンが完成して株価がトレンドラインを割り込んだ後には,一度ネックラインまで戻る事が多いです.4月末の日経平均でもこの寄り戻しは見られましたが,日銀緩和への期待が上がりすぎてしまったため,現状維持の発表がされるや否や,反落しました.
ここまでの状況認識から,今後はベアに賭けるトレードを中心に据えた方がいいと思います.
トレードの対象には日経インバース(1571)やダブルインバース(1357)の買いポジション,住友科学(4005)やT&D(8759),デンソー(6902)などの流動性が確保できて尚且つ日経と連動して下げていく可能性が高い銘柄の売りポジションがいいかと思います.
エントリーのタイミングについては,少し待った方がいいと思います.
上記のグラフは日経平均の日足のチャートです.今年に入ってから,レンジの中で動いているのがわかります.1月と2月の高値,安値も含めるならばより広いレンジが必要ですが,新しいデータの中でラインが機能した回数も考慮するならば上記のラインが妥当かと思います.
最新の価格はレンジの底値に近い事が見て取れます.
ベアマーケットにベッドするという前提で考えるならば,以下のどちらかが適切なエントリーポイントとなります.
- レンジの上限に一度近づいてから反発したタイミング
- レンジの下限を下に割り込んだタイミング
現在はこのどちらでもなく,短期の値動きに翻弄されやすい位置にあると言えます.個別銘柄のトレードーはその企業の状況によるところも大きいですが,少なくとも日経平均に連動するETFを考えるならば今はエントリーをしない方がいいです.
エントリー後は目安としたラインの少し上に逆指値を入れておき,ストップロスオーダーとします.
細やかな調整は対象とする銘柄のチャートによって変わりますが,大まかにはこのようなストーリーでマーケットに挑戦してみる価値があると思います.