トレンドラインを突き破った日経平均
本日、日経平均は明確にトレンドラインを上に突き破り、推移しました。先週の金曜日の終値で既にトレンドの変調を示していましたが、本日の値動きでトレンドが変わった可能性がより一層高くなりました。ただし、出来高が201,976万株と少ない事が気がかりです。
ドル円の動きも落ち着いていますので、明日明後日に発表される日米両国の金融政策に大きなネガティブサプライズがなければ、トレンドは変わったと考えていいと思いますが、本日の動きがダマしではない事を確認する為にも明日は様子見をした方が無難かと思います。
テクニカル指標もいくつか確認しておくと、下記の通りです。
●騰落レシオ(25日) 115.29
●裁定買い残 19,144億円
(過去1年はだいたい20,000〜30,000億円で推移していた。)
●外国人投資家動向 954億円の売越し
(2月以降はだいたい毎週4,000〜6,000億円の売越し)
●信用評価損益率 -9.822%
(出典:松井証券 ネットストック投資指標)
騰落レシオも信用評価損益率も加熱とは言えない水準にあり、裁定買い残も低位にあると言えます。また外国人投資家の売りも細ってきており、売り圧力は弱まっているように思えます。外国人投資家にの売り減少は原油価格が安定してきた事に起因しているのではないでしょうか。(原油価格と日本株価の関係性については別のところで説明します。)
まとめますと
①トレンドラインを突き破った事およびテクニカル指標から見て、本日の動きを持って日本株マーケットのトレンドが転換したと考えられます。
②しかし本日の出来高が少ない点と、火曜日、水曜日にビッグイベントを控えている事を勘案すると、今の段階ではまだ全力投球する場面ではありません。
投資可能資金のうち、株式投資に回すのは多くても50%程度にして上昇が期待できる銘柄を買うやり方が明日、明後日のマーケットとの向き合い方だと思います。
今週もマーケットを楽しみましょう。