○一は全・全は一●

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動き出したマーケット

本日の日経平均は前日比-2.42%の15,732円で引けました。

TOPIXは前日比-2.64%の1,268ポイントで引けました。

 

先週の水曜日よりベアマーケットへ突入することを意識し始め、金曜日の動きを見て完全に投資戦略をショートへと転換しました。今の所この戦略はハマったように思えます。

 

直近でマーケットのトレンドに大きな影響を与えるイベントとしては、日本が年度末をまたぐ事と米雇用統計が発表される事の2つがありました。米雇用統計は概ねマーケットの予想通りの結果となり、特にトレンドを転換させるような影響を与えていません。一方で、年度末に細っていた出来高は4/1より増えてきました。

3/31までの約1週間は出来高がとても少なく、図体が大きい投資体であれば、買支えられる相場でした。その時期は円高、世界株安が進んでいたにもかかわらず、日本株だけが狭いボックスで下がらずに推移していました。明らかに異様な動きでした。

年度末をまたいた瞬間に下がった点を見ると、やはり買い支えていたところがあったのだと思います。

 

その影響で表面化するまでに時間がかかりましたが、日本株は明らかな下落トレンドに入っています。この記事を書いている今、ドル/円レートは110.256円まで円高が進んでいます。日本株に先行する指標はいくつかありますが、その中でもドル/円レートは特に株価との関連が高いです。

この状況においてなお、テレビやネットで「過去の相場においては3月の月足が陰線で終わった場合、4月は陽線になる事が多い」などのアノマリーを引き合いに出して、押し目買いを進める情報を目にしますが、今はどう考えても買いのポジションをはるタイミングではありません。今週は目立ったイベントもなく、しばらくはトレンドが転換する事はないでしょう。

下落相場にはそれにあった料理の仕方があります。このタイミングで下手に押し目買いを考えず、素直にトレンドに従ってショートで稼ぐ時だと思います。もし空売りが怖いようでしたら、日経インバースなどのETFで対応するのも一つの手です。

 

今は、狭いレンジで均衡を続けていたマーケットがようやく目立った動きを始めたタイミングなのです。トレーダーとして成長したいのならば、様子見をしている場合ではありません。まだ自信が持てないのならば少額でもいいから、一緒にこのマーケットに参加して見ましょう。