ポンコツ予想でも楽しめる 今初めてみよう
本日の日経平均株価は前日比-0.37%の16,848円、TOPIXは前日比-0.73%の1,361ポイントで引けました。終日大きな動きなしといったところですね。
今週は週明けの月曜日の記事で、マーケットがレンジ相場に入ったんじゃないかと書きましたが、終わってみれば順調に上昇した1週間でした。見事なまでの読み違いですね。
相場の読みは外れましたが、幸いな事に"個別株のロングポジションを膨らませる"戦略はうまくハマりました。むしろ読み通りのレンジ相場だった場合よりも、マーケット上昇の追い風に助けられて利益が膨らんだと思います。
前はノートに記録をとっていましたが、今はブログにその時々のマーケットに対する考えをまとめています。少し時間が経った後に読み返してみると改めて、まだまだ自分の考えが浅く、読みが外れる事が多いという事実を目の当たりにします。
マーケットが思惑通りに動くのはせいぜい3回に1回ぐらいじゃないかな。まだまだ精進が必要ですね。。。
一方で取引においては勝率はもう少しいいです。もちろん個別銘柄になった途端、僕の分析の精度が上がるわけではありません。思惑通りに行くのは同じく3回に1回ぐらいのものです。ただ、思惑通りにいかなくてもEntryとExitのルールをしっかり守っていれば利益は上がります。思惑通りにいかなかったケースの内、利益は出たものの、売却した後にさらに上がった"機会損失"が半分ぐらいを占めています。
なのでだいたい月単位で均すと取引のExitの内、概ね1/3が損切りで2/3が利確です。
また、勝率以上に何度言っても言い過ぎではないぐらい大切なのは損小利大の実践です。僕はトレンドフォローもカウンタートレードも行いますが、基本はトレンドフォローの取引をする事が多いです。トレンドを見定めるのに最も多用しているのはトレンドラインです。
・トレンドラインが形成されたのを確認し、トレンドラインで跳ね返ったらエントリーします。(目安としてトレンドラインから5%以下の価格で購入)
・トレンドが続く限りは保有し続けます。
・利確でも損切りでも株価がトレンドラインを割り込んだら手仕舞います。
利確に関しては加熱度を見てトレンドラインを割り込む前にExitすることもありますが、損切りは絶対です。文章にするとたった三行の簡単なことですが、これを実践すると損切りが発生した時の損失は3〜4%に抑えられる一方で、利確する時の利益は未知数となります。といっても、だいたいの場合は投資額の10%以下の利益で利確することが多いです。(でも時々はものすごい利益になることがあるんです!)
これを文章通りに実施できるようになるだけで、徐々に資産を増やしていける投資家になります。まぁそれが簡単にできれば苦労しないんですけどね。頭でわかっていても実際の取引ではそうはいきません。焦り、葛藤、恐怖、雑音、ありとあらゆるものが正常な判断を奪おうと仕掛けてきます。
それを乗り越えるには正しいメンタルコントロールの方法を学び、後はもう経験を積むしかありません。
僕みたいに予想が外れまくっているような人でも、楽しく投資ができているんです。今日だって心が乱れている時に変なタイミングでエントリーして損を出しました。でも楽しい投資ライフを送っていますし、月単位とかの一定期間でみたら徐々にプラスが積み重なっています。
だから、もし少しでも興味を持っていたら勇気を持って一歩踏み出してみましょう。もちろん損をして傷を負うこともありますが、楽しい世界が待っていますよ。
時は今
一緒にやってみましょう。
今は素直に稼ぎましょう
本日の日経平均株価は前日比+3.23%の16,911円、TOPIXは前日比+2.92%の1,371ポイントで引けました。
市場では為替、経済指標、個別ニュースなどどの分野でも大きなニュースはなく、刺激がない中で需給のバランスによって動いた相場だったと言えます。
2日間で約1000円はさすがに上昇が急だと思いますが、テクニカル指標で見ると、25日騰落レシオが115.01、松井証券のネットストック速報における信用評価損益率は-7.74%とやや加熱に近い程度の水準に止まっています。
本日の企業決算は56社ありましたが、市場コンセンサスに未達、もしくは途中経過として追いついていない企業が大半を占めていました。為替水準を見れば一目瞭然ですが、日本の経済のファンダメンタルは良くない事がここの企業決算からも見て取れます。
本日は4月第一週の投資主体別売買動向も発表されました。
(単位:百万円、▲は売越し)
海外投資家 32,662
生 損 保 ▲4,020
銀 行 ▲14,734
信 託 銀 行 154,198
その他金融 5,765
事 業 法 人 37,599
その他法人 9,354
投 信 41,367
個 人 11,081
やはり、信託銀行が大幅に買越しているのがわかります。先週の発表後にも書きましたが、この後ろにはGPIFとそれに追随する年金のお金が動いていると思います。
一方で海外投資家は13週ぶりの買越しです。買越しの額は大きくありませんが、この数字は、そろそろ売りが枯れてきたという事を指し示しているのではないでしょうか。
急激な上昇が続きましたが、マーケットの中期トレンドはまだ変化していません。
ただ、幸いな事に本日トレンドラインにタッチをしましたので、もしかしたら明日にもトレンドを突き破って上へと抜けるかもしれません。直近の動きには出来高もともなってきておりますので、上昇後はすぐに下落する可能性が低く、上がったところで一旦レンジを築くか、もしくは一気にもう少し高い水準まで上がるかというところかと思います。
その後の上昇が短期の相場になるか、中期の相場になるかはまだわかりませんが、相場の地合がいい時は、資金が流入している個別銘柄に投資をすることで大きな収益を得る事ができます。
来週はいい稼ぎ場になる事を期待しながら明日を待ちましょう。
徐々にロングポジションへ転換・・・だがまだ逸るな!!
本日の日経平均株価は前日比+2.84%の16,381円、TOPIXは前日比+2.55%の1,332ポイントで引けました。
大幅の上昇ですね。ドル/円レートが円安方向に振れた事、中国の輸出額増加のファンダメンタル発表があった事など幾つかの要因が重なった結果かと思います。
本日は海外のマーケットを見ても、米国、欧州、アジア、オセアニアと世界同時株高であったことも印象的な動きです。
ただ、1つ改めて注意しておきたいのは、中期の未だマーケットのトレンドは変わっていない事です。
本日の急反発でトレンドラインに急接近していますが、トレンドラインを上抜かない限りは、まだトレンドが転換したとはいえません。
この記事を書いている現時点で、NYダウは前日比+0.65、S&P500は前日比+0.64、日経先物は16,545円まで上がっています。この動きが続けば明日にはマーケットがトレンドラインにチャレンジするのではないかと予想しています。
こういうマーケットが下落から上昇に転換するかしないかというタイミングでは、現時点で強い動きをしている個別銘柄をチェックしておくと後々とても役に立ちます。
現時点で出来高が急増している銘柄、ストップ高となっている銘柄、52週間高値を更新している銘柄などです。
もし今後マーケットがアップトレンドになるとしたら、それは現在強い動きをしている銘柄牽引しています。そういった銘柄はマーケット全体がトレンドを転換した後も、しばらく強い動きを続けている事が多いですので、ロングポジションの中心に据えていいと言えるでしょう。
そしてそれらの銘柄の動きが弱くなってきた時、それはマーケットがまたダウントレンドに転換するかもしれない時です。
これから決算が盛り上がる時期になる
本日の日経平均株価は前日比+1.13%の15,928円、TOPIXは前日比+1.53%の1,299ポイントで引けました。寄り付きは弱かったものの、場が開いてからすぐに上昇し、そのまま高値圏で引けて行きました。
マーケットのトレンドとしては、昨年12月から始まった中期のダウントレンドはまだ継続していると考えられます。ただ、年度末をまたいだ後に起こる瞬発的な動きは落ち着いたと思いますので、その動きを狙った取引はもう手仕舞いにするタイミングです。
もう少し具体的に言うと、3月の最終週に通貨は円高に振れ、海外投資家はかなり売越しているにもかかわらず日本株は価格を維持していたという歪みが発生しました。その歪みの矯正としてマーケットが下がるだろうという読みに基づいた取引です。
ーー新年度に変わった後の急激なダウントレンドは敗れた
過去の記事にも書いた通り、僕はその歪みの矯正がトリガーとなってマーケットのダウンスピードが加速されるかと思っていましたが、指標価格が一段下がって改めて持ちこたえている現状を見ると、どうやらその読みは外れたようです。
今のポジションとしてはダウントレンドが続いている銘柄のショートは残していますが、大部分のショートポジションを解消して、強い上昇トレンドを築いているかもしくはブレイクアウト直後の銘柄を買っています。
今後のマーケットとしては、
①中期のダウントレンドの中の短期調整としてトレンドラインに向かって上昇する
②現在の水準でレンジを築く
のどちらかの動きをする可能性が高いと思います。
今週の予定されているところでは、マーケットトレンドを急変させるような大きなイベントはなさそうですが、企業決算がこれから盛り上がってきます。
マーケットは絶えず、決算情報を取り込んで変化していくので、これからしばらくの間はマーケットの動きを読み解くうえで、企業の決算情報をチェックしていくことが必要になります。
またしばらくの間、読書量を減らして決算書を読む時間が増えそうです。
これからレンジ相場か?
本日の日経平均は前営業日比-0.44%の15,751円、TOPIXは前営業日比-0.61%の1,279ポイントで引けました。
4/1の金曜日から日本株はベアマーケットに突入したと思いましたが、マーケットは持ちこたえています。なぜ持ちこたえられているかというと、年金関連の資金および日銀によるETF購入で買い支えているからだと思います。
ドル/円は110円のラインを軽々と割り、本日は107円台と108円台を行ったり来たりしていました。この為替の動きに対して、株式市場の反応が薄くなっており、歪みが生じていると思います。
円高は日本の輸出産業にとって向かい風ですので、企業業績に悪影響を及ぼします。にもかかわらず、株価がそこに反応していない。この歪みが修正されるタイミングで市場は相当大きく動くでしょう。
これから3月までの企業業績の決算発表が本格化しますが、それは為替による実体経済への影響を確かめるいいチャンスでもあります。
先週は日経インバース系のETFとショートを戦略の中心に据えていましたが、金曜日にポジションをしぼりました。
今後の相場はダウントレンドかもしくはレンジ相場のどちらかだと思いますが、今日の動きを見る限りではレンジ相場に転換した可能性も少し高まってきました。
レンジ相場では一部の銘柄が強く動くことが多いので、今週は先週よりも少ないショートポジションを残しつつ、動きが強い銘柄を幾つか仕入れたいと思います。
【日曜に考える】これからの言語学習について
今の世界では日々グローバル化が進み、東京でも以前と比べて格段に多くの外国人を見るようになりました。外資系企業の日本進出はもっと前から加速し初めています。
だいぶ前のことになりますが、楽天が社内公用語を英語にしたというニュースもありました。
このような状況に対して、今から頑張って英語を学ぼうとする方も多くお見かけします。新しいことを学習しようとする姿勢は大変素晴らしいと感じますが、今から新たに言語学習をするのは得策ではないように思えます。
なぜならば、通常の人間の学習スピード以上にAIが言語をマスターしてしまう可能性がとても高いからです。
人口知能であるAlphaGoが人間の一流棋士に囲碁で勝ったというニュースはまだ記憶に新しいかと思いますが、今後のAI開発はもっと早いスピードで進みます。すでにiPhoneのSiriやLINEの「りんな」など会話をしてくれるAIサービスが提供されています。音声認識、画像認識の技術も日々凄まじいスピードで進歩しています。
その先に見えるのはAIがかなり高い精度で世界各国の言語を同時通訳してくれる世界ではないでしょうか。時間にして3〜5年程度かと思います。2020年の東京オリンピックではもしかしたら訪日外国人が皆、同時通訳の機械をつけて街中を歩いているかもしれません。
旅行や通常のビジネスシーンではきっと人間の通訳に劣らない精度で翻訳をしてくれると思います。
もしこれから言語を学びたいのであれば、その学び方について考えて見た方がいいと思います。
1年程度でものにするぐらいの気持ちで取り組むか、もしくは旅行やビジネスの英語ではなく、例えば詩を頭じゃなくて感性のレベルで理解出来るくらい深く学習をするか、何れにしてもかなり気合を入れて取り組む必要があると思います。
【土曜に考える】プロフェッショナル論
新社会人の方は入社して1週間が経ちましたね。
どんな1週間だったでしょうか?
初めての社会人としての仕事にドキドキしたり、あの人すごいなぁと思える先輩を社内に見つけ、目標にして頑張ろうと気持ちを再確認したり、あるいは早速教育研修の成果や仕事で思うようにいかずに落ち込んだりしたのではないでしょうか。もちろんまだなんだか実感がわかない方も多くいると思います。
思い返してみれば、僕が社会人になった最初の1週間は研修が続きました。途中で何回かチームに別れて、学んだことを資料にまとめて先輩の前でプレゼンする機会がありましたが、他のチームよりも高い評価が得られず悔しい思いをしました。
もともとの負けず嫌いの性格とその悔しさからか、研修を終えて部署に配属された時は誰にも負けまいと息巻いて仕事をしていたのを覚えています。
気づけばそんな僕も社会人となって5年以上経ちました。新卒の時に人材業界で働いていたことあり、多くのビジネスパーソンと多くの仕事観に出会えるチャンスがありました。そんな僕が過去を振り返り、新卒時代の自分に伝えたいプロフェッショナル論を書いて見たいと思います。
一言にまとめるならば、「小さく始めよう」というお話。
今はネット上に多くのメディアが生まれ、成長しています。ネットメディアは従来最大のメディアであったテレビと比べて圧倒的に多くの人、広い視聴者層と読者層にリーチできます。それはつまりテレビと比べて広い分野のコンテンツを提供できるということです。
「プロフェッショナル論」や「仕事観」というカテゴリーもネットメディアの登場によって、世の中に浸透したテーマの1つだと思います。専業主婦や学生をメインターゲットとしていたテレビでは仕事観に焦点を当てたコンテンツはわずかしかりませんでした。社会の第一線で働いているプロフェッショナルの方は世の中に対して自分の仕事観を発信する場が少なく、一方でこのテーマの需要者であるビジネスマンも、実際に目の前に新しいコンテンツを提示されるまで「プロフェッショナル論」に対する自分の欲求を知らずにいました。
ネットメディアはこの潜在ニーズに対してコンテンツを企画し、提供することによってプロフェッショナル論というテーマを世の中に根付かせると同時に多くのタレント経営者を生み出しました。
ソフトバンクの孫さん、サイバーエージェントの藤田さん、DeNAの南場さん、楽天の三木谷さん、SNS株式会社の堀江さん、などなど枚挙に暇がありません。
※念のために言っておくと、ここでいうタレントとは芸能タレントではなく、素晴らしい才能を持ち世の中から注目をされているという意味です。
皆さん非凡な才能を持ち、そして誰よりも努力をしてきたのだと思います。そんなタレント経営者の方々が発信する自らの仕事観が今の世の中のプロフェッショナル論の起源であり、今このテーマについて発信する側にいる多くの人が、この方達の影響を受けているのではないでしょうか。
もちろん仕事観は人それぞれ違いますが、上記の方々の仕事論は共通してストイックでエネルギッシュです。普通の人からしたら圧倒されるような、怖気付いてしまうような内容です。
常に世界を意識しなければ攻め込まれる。ーーー孫正義
ビジネスは結果が全てです。ーーー南場智子
過去と未来を見ている暇があったら、今目の前の仕事に全力を注げ。ーーー堀江貴文
どれも世の中を深く洞察し、そして豊富な経験から出てくる言葉だと思います。その内容に異を唱えるつもりはありません。ただ、上記の言葉をはじめとした世の中のプロフェッショナル論をあまり真に受けすぎてしまうと、とても危険な場合があります。
他人の主張を目にした時、人の反応は3つに分けられます。
①無関心
②肯定
③否定
①の無関心は、「へぇそうなんだ。まぁ私には関係ないけどね。」という反応を指しますが、この中には「なるほど、こんなこと考えるなんてすごいなぁ。でも私は孫さんや堀江さんみたいに才能もないし、そんなにがんばることもできないしプロフェッショナルにはなれないなぁ。」と内容には賛同するものの、自分の成長の糧として生かすことができない状況も含みます。
②の肯定は、プロフェッショナル論に関する著書などを読んで「なるほど、その通り!私も頑張ろう。」と素直に反応することです。
反対に③の否定は、「この主張は間違っている!世界なんて関係ない日本のローカルでやっていけるビジネスだってある。結果結果っていうけどプロセスだって大事だろ。将来のことも考えずに目の前のことだけやってる人のことを近視眼的って言うんだ。」といった反応です。
これらの反応のうち、僕が危険だと感じるのは①と②の反応です。ただし、決して否定しろと言っているのではありませんので、勘違いをしないでください。
プロフェッショナル論に対して怖気付いてしまうのは実にもったいないことです。まだ十分な経験もなく、社会をよくわかっていないのに、自分には無理だと決めつけて自分の可能性を限定してしまうのはやめましょう。
今は世界中で利用されているフェイスブックの創業背景をご存知でしょうか。当時、女の子にもてなかったマーク・ザッカーバーグが振られた腹いせに、ハッキングして入手した大学の女子学生の写真を公開し、みんなで投票して可愛い子を決めようという考案したゲームが、世界中に広がるフェイスブックというサービスの始まりです。
日本のある大手警備会社の創業者は若い頃、複数の女の子と遊んでいて、自分がいないときの女性の安否が心配で相手の家を警備するカメラをつけていたそうです。それが今や誰もが知る大手警備会社の創業のきっかけとなりました。
そこには、高い志もプロフェッショナル意識もありませんでした。それでも、今は世界中の人々に価値を提供し、多くのプロフェッショナルが働く企業になりました。
ここにあげたような大きな事業をしなくても、人それぞれに価値があります。その価値を世の中に提供し、受け取った人が素晴らしいと感じてくれるのであれば、十分プロフェッショナルだと言えるのではないでしょうか。自分の可能性を限定してしまわず、自分が提供できる価値を探し、そして磨きつづけていきましょう。
一方で、「よしわかった。じゃ孫さんみたいになれるように私もがんばる。」と肯定し、それをモチベーションにするのも危険だと思います。なぜならば、目標までの道のりがあまりにも遠すぎるからです。途方もない遠くの夢を掴むには才能と運を持ち合わせ、最大限のエネルギーを注ぎ続けなければなりません。今はやる気に満ちていて、がんばるつもりでも気持ちというものはそこまで長続きするものではありません。途中でしんどくなって、挫折してしまう可能性が非常に高いです。
新人時代の僕自身がまさにそうでした。野心をモチベーションに一時は頑張りますが、経験を積むごとに道のりの遠さに気づくようになります。そこに失敗が重なると今度は自分には無理だと諦め、無関心に近い状態になります。それでも毎日、次々と仕事は増えていきますので淡々と無感情に仕事をこなしていくようになります。
幸運だったのは周囲の人のおかげである時、遠くを見すぎていたせいで視界に入っていなかった目の前のことが見えるようになったことです。目の前の顧客が満足する姿が様やく見えるようになりました。失敗の方が多かったですが、それでも中には僕からの提案に満足して喜んでくれたクライアントがいました。そのことに気づいた時、仕事に充実感と喜びを感じました。気づいてしまえば当たり前のことですが、遠くを見すぎていると目の前にあっても気づかないものなんです。
今、新人時代の自分にアドバイスをするとしたら間違いなく「小さい目標から持ち始めよう」と伝えます。
明日にでも達成できる小さな小さな目標でいいのです。先輩が作成する提案書に一行でいいから自分の意見を入れてもらえるよう価値ある発信を続けるうとか、会議で1つでいいから新しい切り口を提案するとか。そうやって小さい成功体験と失敗体験を重ねていきましょう。
世の中には多くのプロフェッショナル論がありますが、気にしないようにしましょう。少年は大志を抱く前に、小さな経験を積み重ねることが大切です。
人間のモチベーションなどそんなに長持ちするものではありません。ほっておいたら人間は皆、三日坊主です。それでも大きな成果を出せるのは、その道のりで一定期間ごとに報酬を得ているからなのです。小さな目標に対していっぱい成功体験を積みましょう。どんなに小さくても、うまくいったらうれしいものです。その小さな喜びを糧に次の小さな目標に向かって歩き始めましょう。失敗することもあるかもしれません。それでもいいのです。うまくいかない方法が1つわかっただけでも、次に失敗をする確率は下がります。
経験は人間の能力を向上させます。そしてそれ以上に速く人間の認識を変えます。小さなPDCAサイクルを回し、多くのフィードバックを得ることで、見える世界が断然広くなります。今までと同じ風景を見ていてもその異なる一面を見ることができるようになります。そうして経験に基づいた広い視野を持てるようになって初めて、大志を抱く時がきます。途方もなく遠い夢でも、どこか地に足がついていて、そして揺るぎない自信を持って目指すことができるようになります。まだまだ自分はプロフェッショナルと言えないとしても、泰然として自分が目指す方向に前進し続けることができるようになります。
そんな時が必ずきます。
だから、最初は焦らず小さく始めましょう。